大都市の一部先進的なタクシー会社では、クレジットカードに加えてiD、QUICPay、SuicaやPASMO等の交通系電子マネー、楽天Edy、全国タクシーアプリによる支払いやOrigami Payといった多様なキャッシュレス決済が利用できます。wena wristユーザーであればiDとQUICPayが使えるので、そういったタクシー会社を選んで利用したいところです。
しかしながら、このような多様なキャッシュレス決済に対応したタクシー会社は大都市のほんの一部であり、地方のタクシー会社は電子マネーどころかクレジットカードが使えるものですら稀というのが現状です。そのような状況下においてもキャッシュレスで決済するために、タクシーチケットの活用について考えます。
タクシーチケットとは?
タクシーチケットとは、タクシーの運賃額を書いて渡せばそれが支払いの代わりになるチケットのことです。近年はあまり利用されなくなりましたが、「年配の上司と飲んで遅くなった際にこれで帰りなさいといってタクシーチケットを貰う」というようなシチュエーションで接したことがある人もいるでしょう。他にもお客様の接待であるとか、結婚式場から駅までの送迎などにも使われます。
タクシーチケットの発行形態
私たちが通常手に入れることができるタクシーチケットは、VJAの発行するVJタクシーチケット、JCBの発行するJCBタクシーチケット、UCカードの発行するUCタクシーチケットでしょう。DCカードや楽天カードも発行していますが、これは法人用のため個人向けには発行していません。また、タクシー会社の発行するタクシーチケットは法人向けが主です。ここでは個人利用が可能であり入手性の良いクレジットカード会社発行のタクシーチケットについて述べます。
クレジットカード会社のタクシーチケットは一冊300円+税、ただしゴールドカード以上であれば無料という発行形態です。会社によって電話で注文するものとインターネットでも注文できるものがあります。大抵は複写式で、タクシーチケットに書き込んだ運賃が複写された控えが手元に残ります。UCタクシーチケットのみ単式も選択できます。不正利用防止のために1回に注文できる冊数に制限があり、通常2冊までです。タクシーチケットには有効期限があり、有効期限を過ぎたものは使えなくなります。1枚で9999円まで、同時に3枚まで使用可能となっています。使われたタクシーチケットは固有番号と金額がタクシー会社からタクシーチケット発行会社に上がり、クレジットカードの利用明細に記載されます。個人的な感覚ではweb明細に上がってくるまで3~4日程度です。
タクシーチケットにはタクシー会社(タクシー会社のグループ)が発行するものや、タクシーチケット発行会社が発行するもの、クレジットカード会社が発行するものがあります。タクシーチケットに対してタクシー会社が加盟するという形態をとっているため、タクシーチケットの種類によって使えるタクシー会社と使えないタクシー会社が生まれます。この点はタクシーチケットの種類によって地域性が大きく、ものによっては使えるタクシー会社がぜんぜんない地域もあります。タクシーチケットのwebサイトに使える会社の一覧があるので、確認必須です(VJ JCB UC)。VJタクシーチケットとJCBタクシーチケットはクレジットカードの利用可否についても記載されているので便利です(UCは悔い改めて)。VJは利用できる都道府県が少なすぎるので、選ぶ余地があるならJCBかUCがおすすめです。
たまに運転手が自社の加盟状況を把握していない場合があるので、一覧に載っている旨を伝えて無線で確認を取ってもらいましょう。それでも使えなければ一覧の修正ミスということになるので発行会社に苦情を言うとして素直に現金で払いましょう。
タクシーチケットのリスク
タクシーチケットの盗難に遭い不正利用された場合、タクシーチケットの利用を停止するような仕組みが無いため使われ放題になってしまいます。盗難・紛失に気がついたらすぐにタクシーチケット発行会社に連絡を入れることになっています。VJ及びJCBでは盗難の届出より60日前からの不正利用による損害を補償することとなっていますが、過失の程度によっては保障がどうなるか不透明に感じます。UCでは紛失による不正利用は会員の負担となっています。何にせよタクシーチケットの取り扱いは現金と同様にするべきでしょう。一冊20部で一枚9999円まで使えるとしたら約20万円の金券相当です。
タクシーチケットの使い方
まず、タクシーチケットの使えるタクシー会社一覧を確認し、タクシーに乗りたい場所に利用可能なタクシー会社があるかどうかを確認します。次に、タクシーに乗る際にドライバーへタクシーチケットの利用可否を確認します。到着してから利用できないとなると双方不快な思いをします。
目的地に到着後、タクシーチケットに運賃とサインを自筆で記入します。レシートが必要な場合はレシートを求めないと渡してくれない場合があります。これは企業がタクシーチケットを利用する一般的なシーンが「交通費はタクシーチケットで直接会社に請求する」というものだからです。数日後クレジットカード会社のweb明細に利用額が上がってきますので、これを確認して完了です。
まとめ
・タクシーチケットを使えばキャッシュレスでタクシーに乗れる
・タクシーチケットは発行会社によって使えるタクシー会社が決まっている
・盗まれると大変
・wena wrsitで払えるタクシー会社が増えてほしいですね
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